畳の縁と敷居
2017-09-12


ビジネスマナーで「畳の縁(ヘリ)を踏んではいけない」というのを聞くことがあります。このことを考えてみます。畳の縁は、畳表(タタミオモテ・井草部分)に比べて強度がないので、大勢の人が踏めば痛みが早く、擦り切れてしまいます。やはり、縁は踏まない方がいいのかもしれません。また、昔の畳や由緒ある家の畳は、縁に家紋が入っていますので、家を汚す(顔を踏みつける)といった意味から、縁を踏むのは礼儀に反すると言われています。
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人の歩幅と畳の寸法を考えると、縁を踏まずに室内を移動(歩く)ことは、少し無理があります。また、礼法の手本とされる小笠原流にも、畳の縁についての記載は見当たりません。それよりも大事なのは、敷居の方です。
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敷居は、建物の基本構造の一部分です。大事な部分の敷居を踏むことは、物を大事にしないということになります。小笠原流においてもNGとされています。マナーは、相手を重んじる心を自然な形で表すことです。このことを考えて行動することが大事です。
[マナー]

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